【結果】ジャーメル・チャーロ vs ブライアン・カスターノ 4団体統一戦

17日(日本時間18日)に米テキサス州サンアントニオのAT&Tセンターで行われたボクシングのWBA/WBC/IBFスーパーウェルター級チャンピオン、ジャーメル・チャーロ(米)と同級WBO王者、ブライアン・カスターノ(アルゼンチン)の4団体統一戦。両者あわせて1100を超えるパンチの打ち合いとなった注目のマッチは12回1−1−1のドロー判定、両者のベルトはそのまま保持されることとなり、スーパーウェルター級における初の4団体統一王者、そして史上7人目の4団体統一王者の称号はお預けとなった。

オッズでは2−1でチャーロが有利と見られていたが、実際には両者一歩も引かない緊迫した攻防戦となった。カスターノの強力なプレッシャーに下がらされる場面が目立ちポイント不利に見えたチャーロが、10ラウンドに連打をヒットさせ、明らかにカスターノの動きを弱めた。しかしその攻めも叶わず、試合終了までにカスターノ仕留め切ることはできなかった。

3人のジャッジによる判定は114-113でカスターノ、117-111でチャーロ、そして114-114のドロー。今回の試合を経てチャーロは戦績を34勝1敗1分18KOに、カスターノは17勝2分12KOとした。

パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、チャーロの533パンチの内の151(28%)、パワーパンチは246の内98(40%)。カスターノは586パンチの内173(30%)、パワーパンチは400の内164(41%)というヒット率を計測し数値上でも接戦だったことが伺える。

試合後のインタビューでは両者ともドロー判定に納得がいかない様子を見せた。チャーロは「自分が勝っていると思ったのでドロー判定は聞きたくなかった。ブライアン・カスターノはタフな戦士だった」と語り、カスターノも「間違いなく自分が勝っていた。彼は素晴らしいファイターだ。リマッチを行いたい」とし、両者が同様に相手を称賛しながらも自身の勝利を確信していたようだ。

一人のジャッジが付けた117-111の判定を不服と感じたファンが多かったためか、試合後のインタビューでは一転、カスターノへ向けた声援のほうが地元テキサス出身のチャーロへ向けた声よりも大きかった。是非、リマッチを持って両者もファンも納得するような明確な勝敗をつけることを期待したい。

チャーロ vs カスターノ戦 ハイライト

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