スティーブン・フルトン「井上尚弥には簡単に勝てる」

15日(日本時間16日)にカリフォルニア州カーソンで開催されたボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)と同級WBAレギュラー王者のブランドン・フィゲロア(米)のタイトルマッチは、7回KOでフィゲロアが勝利を収めた。そのフィゲロアと9月11日に統一戦を行うことが内定しているWBO王者スティーブン・フルトン(米・19戦全勝8KO)が英メディアのボクシングソーシャルに今後のキャリアについて語った。

「この階級で俺に勝てる相手はいない。フィゲロアは一つのスタイルしか持っていないが、俺は賢く考えて相手に対処することができる」と自信をみなぎらせる。

これまでの19戦のうち、無敗の相手に9つの勝利を収め、1月に行われたタイトルマッチに勝利してWBO世界スーパーバンタム級新王者となったフルトン。フィラデルフィア南部の犯罪がはびこる過酷な環境で育った彼は、現在の環境まで登ってきたことに自信と喜びを感じながら、階級統一をモチベーションに更なる高みを目指しハードなトレーニングをこなす。

そうした中で「モンスター」井上尚弥との将来的な対戦について聞かれたフルトンは「彼は小さいから簡単に勝てる。今回ルイス・ネリに何が起こったか見ただろ?俺は同じことを井上にするよ。彼は小さすぎて完全なスーパーバンタム級ではない。122パウンド(スーパーバンタム級のリミット体重)は大きいんだ」と豪語する。「彼が階級をあげたとしても元々の大きさが違う。彼がいかに同じパワーとエネルギーをキープできても、俺たちのパワーはそれ以上だ」とサイズの優位性を強調している。

スーパーバンタム級を統一するにはフィゲロアに加えて階級最強とも言われるWBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者・ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)にも勝利する必要があるフルトン。4団体統一王者となった両者が互いに拳を交える日を楽しみにしたい。

フルトンがWBOベルトを獲得したアンジェロ・レオ戦 ハイライト
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