パッキャオ vs スペンスJr. 8月21日にラスべガス決戦

ボクシングの6階級制覇王者で現WBA世界ウェルター級休養王者マニー・パッキャオ(フィリピン・62勝7敗2分)と同級WBC・IBF統一王者エロール・スペンスJr.(米・27勝無敗)との対戦がラスベガスで8月21日に開催が決定したことをプロモーターのPBCと放送局FOXが認めた。会場は未定だが、NFLレイダースの本拠地であるラスベガスのアレジアント・スタジアムが候補に上がっている模様。全米ではFOXのペイパービュー形式で放映される。

今回はまずパッキャオとスペンス両者が初めにSNS上で対戦について明かした。スペンスは「契約締結。今年最大の試合が行われるラスベガスで会おう」と自身のインスタグラムに投稿。その後パッキャオも自身のSNSに試合を告知するポスター画像をアップした。

対戦を告知するポスタービジュアル

長期間ボクサーとして活動していないことを理由に、現在WBAのスーパー王者から休養王者に降格となっているパッキャオだが、「タイトルを持っている相手と戦いたい」と以前から世界タイトルの奪取に意欲を示してした。2019年7月のキース・サーマン戦以来、試合から離れている状況下でも、ウェルター級のリミットである147パウンドに対して現在も152パウンドを維持していると明かす。

現在42歳、母国フィリピンで政治家として活動しているパッキャオは、2022年の大統領選挙への立候補を検討しているとも伝えられており、 政治活動に専念するために残りはあと1試合か2試合のみの予定だと報じられている。その限られた試合の相手に誰を選ぶのかが注目されるなか、これまでスペンス以外にも同階級WBO王者テレンス・クロフォード、WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(アメリカ)や総合格闘技団体UFCのスターであるコナー・マクレガーなどの名が挙がってきたが、まずは8月のスペンスとの対戦が決まった形だ。

1995年に16歳でプロボクサーになってから四半世紀を駆け抜けフライ級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級、ライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級と6つの階級を制覇。「生けるレジェンド」となりボクシング界に偉大な功績を残すアジアが誇るスーパースター、パッキャオ。引退への花道を彼がどのように飾るのか注目したい。