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『これがバブルで行う最後の試合だ』 トップランク社が今後は観客を入れて興行を行う方針

注目のメキシカン対決となるボクシングのWBCスーパーフェザー級タイトルマッチ、王者ミゲール・ベルチェルト(38勝1敗34KO)対挑戦者オスカル・バルデス(28勝無敗22KO)が2月20日(日本時間21日)、ついに米ラスベガスMGMグランドにて行われる。トップメキシカンファイター同士の試合として注目を集める本興行。トップランク社がプロモートする興行においてバブルで行う最後の試合になることをCEOのボブ・アラム氏が明らかにした。米専門メディアのBAD LEFT HOOKが伝えている。

2020年6月に興行を再開させたトップランク社。コロナ禍でも可能な限り安全にイベントを開催するため、米スポーツ専門局ESPNと協同でラスベガスMGMグランド内に作り出したボクシングマッチ開催用の隔離施設が『バブル』である。

トップランク社は同施設内に入ることができる人間を制限、PCR検査を徹底し新型コロナウイルスを持ち込まないための様々なルールを設けて施設を運営してきた。2020年11月の井上尚弥によるジェイソン・マロニー(オーストラリア)のKO劇も、この施設がなければ実現できていなかったはずだ。

アラム氏は同メディアに対して「今回は最高の試合になる。もし開催がさらに3ヶ月あとであれば、ステープルズセンターを満員にしていただろう」と語った。
既に多くの高齢者がワクチンを接種しており、あと数ヶ月あれば80%程度の集団免疫を獲得できるところまでいけるのではないかとの希望を持っているようだ。

さらに「このバブルは、あたかも病院施設であるかのようにウイルスを排除してきた。しかし、次のイベントはバブルの外で行う。検査を実施し安全を徹底しながら観客を入れていく。これが(無観客で)バブルで行う最後の試合だ」と語った。

トップランク社とプロモート契約している井上尚弥も、今後は米国で試合をする場合は観客を入れての試合に出場することになるだろう。その類まれなる能力を米ファンの前で遺憾なく発揮し、大観衆を沸かせる日を心待ちにしたい。

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