【結果】カネロ・アルバレス vs カレブ・プラント SM級4団体統一戦
6日(日本時間7日)に米ラスベガスのMGMグランドで開催された、WBC・WBA・WBO世界スーパーミドル級王者カネロ・アルバレス(メキシコ)と、IBF王者カレブ・プラント(米)との統一戦。史上7人目の主要4団体世界王座統一をかけた大一番は、11回TKOでカネロが勝利を収め、スーパーミドル級では初の主要4団体統一王者となった。
自身のファンで埋め尽くされたMGMグランドを舞台に、大歓声の後押しを受けたカネロ。序盤はプラントがジャブを効果的に使い、L字ガードでカネロの有効打を封じていた。しかし6ラウンドからピッチを上げたカネロが攻勢を強め、11回に左フックから右フックが炸裂しダウンを奪う。なんとか立ち上がるも足元がおぼつかないプラントをカネロがそのまま猛ラッシュで仕留め、勝利を収めた。今回の試合を経てカネロは戦績を57勝1敗2分39KOに、キャリア初の敗北を喫してIBF4度目の防衛に失敗したプラントは21勝1敗とした。
パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、カネロのパンチ361の内の117(32%)、ジャブは110の内15(14%)、パワーパンチは251の内102(41%)。プラントは441パンチの内101(23%)、ジャブは232の内42(18%)、パワーパンチは209の内59(28%)というヒット率を計測。ジャブの精度は若干プラントが上回るもののトータルの精度ではカネロが上回った。
試合後のインタビューでカネロは「ここまでの道のりは平坦ではなかったが、家族やチームの支えがあってここまでこれた。これは皆の、特にメキシコの皆のための勝利だ」と語り、「難しい戦いだったが(コーチの)エディのプラン通りにやり、この結果になった」と試合を振り返った。そして対戦相手のプラントについては「彼をリスペクトしている。素晴らしいファイターだ」と評した上で、試合前の場外戦についても「もう終わったことで気にしていない」とコメント。気になる今後については「まずはゆっくり休みたい」と話し、明言を避ける形を取った。
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