【結果】デビン・ヘイニー vs ホルヘ・リナレス タイトルマッチ

米ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催されたWBCライト級王者のデビン・ヘイニー(米)と元3階級制覇王者で現在WBCランキング4位のホルヘ・リナレス(ベネズエラ)によるタイトルマッチ。若き無敗王者のヘイニーを破り王者への返り咲きを狙ったリナレスであったが、ヘイニーに3−0の判定で敗れる結果となった。

序盤からジャブで距離をコントロールし主導権を握っていたヘイニー。対するリナレスは10回終了間際に右でヘイニーの顎を捉えてぐらつかせた。その後11回、12回とダメージが残り終始ホールドで逃げるヘイニーを追撃するリナレスであったが、捕まえきれずに終了のゴングとなった。3人のジャッジは116-112、116-112、115-113と全員ヘイニー支持。これにより3度目の防衛に成功したヘイニーは無敗記録を伸ばして戦績を26勝無敗15KOに、対するリナレスは今回の敗戦で戦績を47勝6敗敗29KOとした。

パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、ヘイニーの675パンチの内の215(32%)、パワーパンチは366の内136(37%)。リナレスは620パンチの内116(19%)、パワーパンチは372の内91(25%)というヒット率であった。

10ラウンドの被弾後の消極的な戦い方について会場内からブーイングが起こるシーンもあった今回。試合後のインタビューに答えたヘイニーは「彼がKOされるのもいとわずに全てを出して向かってくるのは分かっていた。だから自分は賢くジャブやフェイントを使い12ラウンドを戦ったし、倒れることなく試合終了まで手を出し続けた」と語った。

ライト級には4団体王者テオフィモ・ロペス、WBC暫定王者ライアン・ガルシア、WBAレギュラー王者ガーボンタ「タンク」デイビス、元パウンド・フォー・パウンドボクサーのワシル・ロマチェンコ、など、名だたるスターがひしめいている。今後のヘイニーの動向に注目したい。

ヘイニー vs リナレス戦 ハイライト

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