「練習の鬼」フロイド・メイウェザー 練習パートナーたちの証言

英メディアのTHE SUNは「50勝無敗を誇る王者には理由がある」と題して、現役当時にスパーリングパートナーを務めた人物たちの証言を通じてメイウェザーのボクシングに対するストイックぶりを報じている。

メイウェザーは練習においてもあらゆるディテールにこだわり、最低限の休憩で重いバッグを叩き続けていたようだ。当時スパーリングパートナーを務めたディミトリー・サリタ氏は「いつも40分くらいかけてガルシア(トレーナー)がフロイドのテーピングをしていた」「いざ練習が始まれば、ヒップホップ音楽に合わせて2時間半ほぼノンストップだった」と明かした。

さらに「フロイドが1分間の休憩を取るのをスパーリング、ミット、パンチバッグ、いずれの練習中も見たことがない」とし「スパーリングは1ラウンド3分でなく4分か5分に設定していたし、ミットやバッグは15秒か30秒の休憩を挟んで10分か15分単位で回していたよ」と語った。

常軌を逸した早朝トレーニング

メイウェザーは朝の非常に早い時間帯にトレーニングを行うことでも知られている。他者が寝ているときに練習することで、ライバル達に対して心理的に優位に立つ効果を得ていたようだ。

しかし特徴的なのは単に早い時間に練習するということでなく、そうしたトレーニングの合間にパーティを挟んでも、いざ練習に戻れば集中力を維持できる点にあるという。現在もメイウェザーのスパーリングパートナーを務めているデニス・ダグリンは「彼はクラブで遊んでも、3時にジムに行って練習するんだ。好きなようにやりながらもいつも集中していた。全てのレベルが桁違いだと感じたよ」

2018年の大晦日に行われた那須川天心とのエキシビションマッチに続き、昨年の6月にもスパーリング相手を務めているダグリンは、メイウェザーの実力が今もなお進化しているという。「那須川天心戦の前にスパーした時よりも強く、早くなっていた。彼は未だに進化している。当然練習をしているのだろうが、その努力を周りに見せないんだ」

2月に予定されていた人気YouTuberローガン・ポールとのエキシビションマッチが現在延期となっているメイウェザー。いつ開催日が決まっても、準備に抜かりはなさそうだ。

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