中谷正義 vs ワシル・ロマチェンコ 「中谷が勝つ方法」

26日(日本時間27日)に米ラスベガスのヴァージン・ホテルズで開催される3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ・14勝2敗10KO)と中谷正義(19勝1敗13KO)の対戦。米スポーツ専門放送局のESPNが過去のロマチェンコの対戦相手やトレーナーに本マッチの勝敗予想を聞いている。

全ての取材対象者がロマチェンコの判定勝ち、もしくは終盤でのKO勝ちを予想しているが、「もし中谷が勝つとしたら」という問いに対する各人の回答を紹介したい。

ゲイリー・ラッセル・ジュニア(現WBCフェザー級王者)
「自分のゲームプランを貫き、高さとリーチを活かしてロマチェンコのパンチが届かない距離で戦い、飛び込んできたところに合わすことができれば、大きな一発をロマチェンコに喰らわせることができるかもしれない」

ミゲル・マリアガ(元世界タイトル挑戦者、2017年にロマチェンコに7ラウンドTKOで敗北)
「12ラウンドを通してスタミナをキープして、足の動きを止めないことが必要だ。ロマチェンコは序盤から相手を消耗させて、最後に疲労させるファイターだ。中谷はパワーがあるので、唯一のチャンスはKO勝ちすること。ディフェンスはそれほど良くないので判定勝ちはないだろう。また粘り強く好戦的なのでKOの可能性はあると思う。」

ミゲール・ベルチェルト(元スーパーフェザー級王者)
「中谷はロペスを苦しめた。その身長と不器用なスタイルで戦いロペスの見栄えを悪くした。しかし、ロマチェンコに勝つことはほとんど不可能だ。中谷の唯一のチャンスは、ロマチェンコが入ってくるところを捕まえることだ」

アンドレ・ロジェ(ボクシング・トレーナー)
「中谷は粘り強いが、パンチを伸ばしすぎる癖が大きな問題になりうる。そのため少しパンチをコンパクトにして、もたもたせず足を速く動かす必要がある。ロマチェンコはそれほど強烈なパンチを持っていないかもしれないが、目の前の敵に十分にダメージを与える事はできる」

アウレリアノ・ソーサ(ボクシング・トレーナー)
「中谷はスタートダッシュを決める必要がある。ロマチェンコが最初に抱いた疑問を利用するのだ。もし素早いスタートを切ってパンチを打ち込み、ロマチェンコの調子を狂わせることができれば、ロマチェンコにとっては精神的に厳しい展開となる」

彼らの見方は上記の通り厳しいものであるが、可能性は十分ある。中谷が日本のファンに勝利を届けてくれることを期待したい。

記者会見時のフェースオフ

放映情報
『生中継!エキサイトマッチSP「中谷正義vsワシル・ロマチェンコ」』
6月27日(日)午前11:00~ WOWOWプライム

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