メイウェザーがYouTuberと大乱闘 米メディアを賑わす

8日に開催されるWBC・WBAスーパー世界スーパーミドル級王者カネロ・アルバレス(メキシコ)とWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(英)の統一戦の話題で米ボクシングメディアが持ちきりのなか、突如異色な話題がメディアを賑わせている。

6日に行われたボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーと人気YouTuberローガン・ポールとのエキシビションマッチの記者会見後に大乱闘の騒動が起きたことを各メディアが報じている。

メイウェザーは6日(日本時間7日)、両者そろって試合決定後初の会見に臨み、互いに舌戦を繰り広げた。そこまではお決まりの流れであったが、今回はそれで終了とはいかなかった。

ローガンの弟で同じくYouTuberのジェイク・ポールが会見後にメイウェザーと顔を近づけて対峙し、挑発の言葉を数ターン交わしたあとにメイウェザーの被っていたキャップを突如奪ったのだ。怒ったメイウェザーが、後方に猛ダッシュで逃げるジェイクを追いかける。まわりにいた多くのセキュリティーや関係者たちが両者の間に割って入り乱闘は収まったものの、メイウェザーの怒りは鎮まることはなかった。

その後自身のSNSに一連の騒動の動画を「計画通り」とコメントを添えてアップしたジェイク、彼にとってはパフォーマンスを仕掛け、仕事完了といったところだろう。

「YouTuberボクシング」への苦言

近年注目を集めPPVビジネスとしても存在感を増しているポール兄弟らのようなYouTuberのこうした動きに苦言を呈しているのが、カネロ・アルバレスやライト級世界統一王者のテオフィモ・ロペスなどの大物たちだ。

カネロは最近メディアに対して「素人YouTuberにボクシングをさせたらいつか死人が出る。ボクシングはサッカーとは違うのだ。その場合(彼らに)ライセンスを付与したコミッションが責任を取ることになる」と強い嫌悪感を示していた。

またロペスも同様に、自身のツイッターアカウントに”YouTuberボクシング”がこのスポーツをつまらなくしていると訴え、すぐにでも止めるべきだと要求している。具体的な名前は出していないもののポール兄弟を指していることは明白で「この”YouTuberボクシング”を止めろ。これまで我々が必死に努力して築き上げてきたスポーツを貶めるな!クソだ!」と言葉を荒げている。

今回起きた乱闘騒動の映像
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