ホルヘ・リナレスが激戦のライト級へ殴り込み 注目のヘイニー戦5.21開催へ
元ボクシング3階級制覇王者で現在WBCランキング3位のホルヘ・リナレス(ベネズエラ・47勝5敗29KO)によるWBCライト級王者のデビン・ヘイニー(米・25勝無敗15KO)への挑戦。かねてより取り沙汰されていたこのマッチについて、5月21日での開催をWBCが承認した。複数の海外メディアが報じている。
最近はワシル・ロマチェンコとの戦いの可能性も囁かれていたヘイニーであるが、最終的には次戦の相手がリナレスに落ち着く模様。本試合の勝者は90日以内に、指名挑戦権を持つハビエル・フォルトゥナと対戦することが義務付けられる。
米専門メディアBad Left Hookは「ヘイニーにとってリナレスは最大と試練になる」とした上で、「打たれ弱いリナレスではあるが、ボクシング界随一のテクニシャンである彼はヘイニーの野心をへし折る可能性がある」との見解を示した。
ヘイニーは2019年9月にWBCライト級暫定王座を獲得したのちに、空白であった座位を埋める形で正規王者に昇格している。その後、昨年12月にユリオルキス・ガンボア(キューバ)を下して2度目の防衛に成功、これが直近の試合となる。
元世界3階級制覇王者のリナレスは18年にワシル・ロマチェンコに敗れてWBA世界ライト級のベルトを失った後、スーパーライト級に階級を上げるも1戦目でTKO負けを喫する。しかしその後は2連勝して現在はライト級でWBA、WBCともに3位、WBO7位にランクされている。
帝拳ジムに所属し、日本を活動の拠点とするリナレス。昨年2月以来となる今回の試合で念願の王座に返り咲き、激戦のライト級戦線に殴り込みを掛けてほしい。日本のボクシングファンの期待も高まるばかりである。
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