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メイウェザー「お前が偉大であることを示せ」試合中のガーボンタ・デービスに

米アトランタのステートファーム・アリーナで26日(日本時間27日)に行われたボクシングのWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・ライト級レギュラー王者・ガーボンタ・デービス(米)とWBA世界スーパーライト級レギュラー王者・マリオ・バリオス(米)のタイトルマッチ。今回階級を上げてバリオスの持つWBA世界スーパー・ライト級王座に挑んだデービスが11回2分13秒TKOでバリオスを下した。

身長で12cm、リーチで9cm上回るバリオスを相手に序盤は苦戦したデービス。しかし8回に豪快な右フックを打ち込みダウンを奪って流れを変え、その後11回に強力なボディを決めてバリオスを沈めた。

デービスは今回の勝利により無敗記録を伸ばして戦績を25勝無敗24KOに、対するバリオスは今回の初黒星により戦績を26勝1敗とした。

試合終了時点でのジャッジによるオフィシャルスコアは2人が97-91、1人が96-92と全員がデービスを指示。パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、デービスの296パンチの内の96(32%)、バリオスは394パンチの内93(24%)というヒット率であった。

試合後のインタビューでデービスは「自分で自分を苦しめてしまった。もっと簡単にできたはずだ」と振り返り「自分は一撃で相手を捕らえたいタイプのファイター。ほとんどが外れていたが最後には捕まえることができてそれを証明できた」と語った。

さらに試合中にプロモーターであるフロイド・メイウェザーに発破をかけられた事を明かした。バリオスの巻き返しを受けた9ラウンドの終了後メイウェザーはデービスのコーナーに駆け寄り、「俺は自分の仕事として正直に言うが、お前は非公式の採点上だと負けている。お前が偉大であることを俺に示してくれ」と伝えたという。

メイウェザーの警告が功を奏したのか、デービスは強烈なパンチを繰り出してKOを狙いに出た。そして最終的に11ラウンドに強烈なボディでバリオスを沈めたのである。

豪快なKOで対戦相手を敗り続ける若きデービスのファイトは観客を魅了する。素行の悪さゆえのトラブルが心配の種ではあるが、ことボクシングの実力においては今後間違いなくスター街道を歩んでいくボクサーと言えるだろう。

デービス vs バリオス戦 ハイライト