【結果】ルイス・ネリ vs ブランドン・フィゲロア SB級統一戦
15日(日本時間16日)にカリフォルニア州カーソンで開催されたボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)と同級WBAレギュラー王者のブランドン・フィゲロア(米)のタイトルマッチ。7回にフィゲロアの左ボディを受けて倒れ込んだネリが10カウントで立ち上がることができず、KO決着となった。
パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、ネリの608パンチの内の209(34%)、パワーパンチは503の内188(37%)。フィゲロアは648パンチの内177(27%)、パワーパンチは533の内173(32%)というヒット率であった。
試合終了時点でのジャッジによる採点は一人目が58−56でフィゲロア、二人目が59−55でネリ、三人目は57−57のドローと接戦であった。フィゲロアは今回の勝利により無敗記録を伸ばして戦績を22勝無敗1分17KOに。対するネリは今回の初黒星により戦績を31勝1敗24KOとした。
9月11日に同じPBC傘下の同階級WBO王者スティーブン・フルトン(アメリカ・19戦全勝8KO)と統一戦を行うことが決まったフィゲロアは、試合後のインタビューで喜びの気持ちを表した。「7歳の時から抱いていた夢がついに叶った。素晴らしい気持ちだ。みんな俺の勝利を疑っていたが、今回は時間をかけてネリに対して準備すべきことをすべて行ったし、そのハードワークのおかげで勝つことができた。トレーナーのジョエルからは、ネリは(体力が)持たないからプレッシャーをかけ続けるように指示を受け、実際そのとおりにしたんだ」と語った。
9月の統一戦の相手となるフルトンも試合後のリングに登場。今回の試合結果について聞かれると「自分は予想していた。ネリの適正は118ポンド(バンタム級)だからそこにとどまったほうが良い」と語った。そして「素晴らしいパフォーマンスだった。新しいWBC・WBAチャンピオンおめでとう」とフィゲロアを讃えつつも、「これからは俺の時代だ。(9月の対戦は)素晴らしい試合になるだろう」と牽制することも忘れなかった。
なお本イベントのアンダーカードで行われた元WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級王者のダニエル・ローマン(米)とリカルド・エスピノサ・フランコ(メキシコ)の10回戦は、ローマンが3−0の判定で勝利を収め戦績を28勝3敗1分10KOとした。
フィゲロア、フルトン、王座への復帰を狙うローマンの他にも、WBAスーパー・IBF統一王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン・9勝無敗7KO)、WBA暫定王者ライース・アリーム(米・18勝無敗12KO)などタレントがひしめくこの階級から目が離せない。
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