「台風の目に飛び込むようなもの」ドネアが語る井上尚弥との戦い

米ラスベガスのヴァージン・ホテルズ・ラスベガスで19日(日本時間20日)に開催されたボクシングのWBA・IBFバンタム級統一王者・井上尚弥とIBF指名挑戦者マイケル・ダスマリナス(フィリピン)のタイトルマッチ。強烈な左ボディで井上がダスマリナスを3回2分45秒TKOに仕留めた試合をリングサイドで見届けた同級WBC王者のノニト・ドネアが、米専門メディアのFighthype.comに感想を述べた。

「私も同じショットを以前に受けたからどれだけ痛いかは分かっている」と2019年に行われたWBSS決勝で自身も喰らった井上の左ボディの衝撃を語るドネア。「井上のパワーはすごい。そのパワーを無効化することは勇気を持って台風の目に向かって飛び込むようなものだ」と井上との戦いを形容する。

そして「その距離とタイミングを見つけなくてはいけない。今日のファイトで見られたように、彼のキーとなる優位性はパワーだ」と井上の強さに対する見解を述べるとともに「今日の彼は以前(自分と戦った時)よりも強かった。でもそれは私がそうさせなかったからだと思う」と自負する気持ちを語った。

8月14日に同級WBO王者のジョンリル・カシメロとの統一戦が報じられているドネア。その戦いに勝利した暁には念願の井上とのリマッチが実現するのか、バンタム級4団体統一の行方を見守りたい。

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