オスカル・バルデス 禁止薬物の使用について潔白を主張

9月10日(日本時間11日)に米アリゾナ州ツーソンでロブソン・コンセイサオ(ブラジル)の挑戦を受けるボクシングWBC世界スーパーフェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)。8月13日に行われたドーピング検査で禁止薬物のフェンテルミンを検出、追加で調べたB検体でも陽性と判断されたが、競技力の向上効果が不明であること、また30日の検査では陰性となったことなどを理由にWBCが条件付きで試合開催を認めたことについて、各方面で批判の声が上がっている。

バルデスはSNSにおいて自身の潔白を以下のように主張している。

皆さん、

私は自分のパフォーマンスを高めるために禁止薬物を使用したことはありません。一度もです。私はアマチュアとして、オリンピアンとして、そしてプロになった今も、アンチドーピングのルールを尊重してきました。

2016年に世界チャンピオンになってから、私は30回以上もVADA検査を受けました。私は今回の試合において両選手がVADA検査を実施する旨を契約書に盛り込むよう自ら要求しました。

マネージャーのフランク・エスピノザ氏、トレーナーのエディ・レイノソ氏、チーム、そしてこのような大変な状況の中で私と共にいてくれたすべての人に感謝したい気持ちです。

また、パスクワ・ヤキ・ボクシング・コミッションの皆様には、試合の実施を認め、私の訴えを聞いて頂き感謝しています。

私は、WBCが定めたプログラム、テスト、その他の活動に協力するという条件に喜んで従います。

それでは、9月10日にアリゾナ州ツーソンで行われるWBC世界タイトルの初防衛戦でお会いしましょう。

本人はこのように主張しているが、試合開催までの経緯を鑑みるに、仮にバルデスが防衛に成功したとしても後味の良い勝利とは言いがたいだろう。

バルデス(29勝無敗23KO)はWBO世界フェザー級王座を6度防衛したあと、2019年にスーパーフェザー級に階級を上げている。直近の試合は2021年2月に米ラスベガスMGMグランドで行われたWBCスーパーフェザー級タイトルマッチ。挑戦者のバルデスが王者ミゲール・ベルチェルトを10ラウンドに強烈なKOに沈めタイトルを獲得した。

コンセイサオ(16勝無敗8KO)は2016年に母国ブラジルで行われたリオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得。2009年にメキシコシティで行われたパンアメリカン競技大会で同じくアマチュアでメキシコのオリンピック代表としても活躍したオスカル・バルデスと対戦、4回判定でバルデスに勝利している。

https://twitter.com/oscarvaldez56/status/1433936371325014016?s=20
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