戦前の予想を覆してバルデスがベルチェルトを 衝撃失神KO WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ
メキシカン王者対決として注目を集め、20日(日本時間21日)に米ラスベガスMGMグランドにて行われたボクシングのWBCスーパーフェザー級タイトルマッチは、挑戦者のオスカル・バルデスが王者ミゲール・ベルチェルトを10ラウンドに強烈ノックアウトし、勝者の称号を手に入れた。
戦前の予想は技術とパワーに分のあるベルチェルトが有利との見方が多く、スポーツブックメーカーのオッズもベルチェルト優位との判定であった。
しかし大方の予想を裏切り、バルデスがベルチェルトに対し3度のダウンを奪い、自身のキャリア最大の戦いをものにした。試合後バルデスは「誰もが私の勝利を疑い、ベルチェルトにノックアウトされると予想していた。(しかし今回)人々が間違っていたと証明することができ、こんなに嬉しいことはない。」「自分に何ができて、何ができないかは他人が決めることではない」と喜びを露わにした。
新しいWBCのベルトを肩にかけながら「このベルトを地元に持ち帰ることができて嬉しい。シャクール・スティーブンソンが私と戦いたいようだが、チャンピオンなら誰であっても歓迎するよ。自分はとにかく戦い続けて、ファンが喜ぶ試合をしたいだけだ」と述べた。
10ラウンドの時点でオフィシャルジャッジのスコアは89-80、88-81、87-82の3−0でバルデス。 今回の勝利によりフェザー級に続く2階級制覇を成し遂げたバルデスは、無敗のレコードを29勝無敗23KOに伸ばした。一方、これまで17連勝中で2014年以降7年近く負けのなかったベルチェルトは、今回の敗戦で38勝2敗の戦績となった。
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