【結果】ジャメル・ヘリング vs シャクール・スティーブンソン
23日(日本時間24日)に米アトランタのステートファーム・アリーナで開催されたWBOスーパーフェザー級王者ジャメル・ヘリング(米)と同級暫定王者シャクール・スティーブンソン(米)のタイトルマッチは、10回1分30秒TKOでスティーブンソンが勝利を収め、2階級制覇を達成した。
スピートと技術で上回るスティーブンソンが終始試合を支配し、9ラウンドにヘリングの右目が切れてからはさらに一方的な展開となりレフェリーが試合を止めた。今回の試合を経てスティーブンソンは戦績を17勝無敗9KOに、伊藤雅雪から奪取したベルトの4度目の防衛に失敗したヘリングは23勝3敗11KOとした。
パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、ヘリングのパンチ436の内の87(20%)、ジャブは276の内46(17%)、パワーパンチは160の内41(26%)。スティーブンソンは530パンチの内164(31%)、ジャブは249の内65(26%)、パワーパンチは281の内99(35%)というヒット率を計測。数値上も精度でスティーブンソンが大幅に上回った。
試合後のインタビューでスティーブンソンはWBC同級王者のオスカル・バルデス(メキシコ・30勝無敗23KO)との対戦を希望し4団体統一への抱負を語っている。バルデスも今回のマッチの勝者との統一戦を希望しているため、早期の実現を期待したいところだ。
同興行における他のカードの結果については、以下の通り。
19歳の無敗プロスペクト、ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)はダン・カーペンシー(米)とスーパーウェルター6回戦を行い4回TKO勝利。8月に1回TKOデビューを飾りメディアの注目を集めたモハメド・アリの孫、ニコ・アリ・ウォルシュ(米)はプロ2戦目のジェームズ・ウェストリーII(米) を相手に3回KO勝利。元ヘビー級統一王者イベンダー・ホリフィールドの息子であるエバン・ホリフィールド(米)はチャールズ・スタンフォード(米)とスーパーウェルター級6回戦を行い2回KO勝利。直近の米国オリンピック代表選手であるトロイ・アイズリー(米)もミドル級6回戦を戦い1回TKOで無難に勝利している。
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