WBAがタイトル数の削減を検討 10月から

WBA(世界ボクシング協会)のヒルベルト・メンドーサ会長が、現在乱立しているWBAの王座を減らす方向で検討していることを米メディア が報じている。

WBAは現在、階級によってはスーパー、レギュラー、暫定、ゴールドと4種もの世界王座が存在。認定料獲得を優先するその姿勢がかねてより多くの関係者やファンから批判されている。10月から削減に向けて取り組みを始め、「レギュラー」と「暫定」のベルトをなくし「ゴールド」の王座により重きを置いていく方向で進めていくとのことだ。

メンドーサ氏は「変更に100%同意しているわけではないが、これは世間が求めていることだ。タイトルが増えればファイターにはより多くのチャンスが与えられると思うが、一方でこのスポーツにとっては『一般の人々』が非常に重要であることは理解している」と述べ、ファンの声に応える形での判断であることを強調した。

「10月には始めたいと思っているが、どれくらい時間がかかるかはわからない。どの階級で暫定ベルトを無くし、レギュラー王座とスーパー王座を残すかも未定だ。今あるゴールドベルトは強化していく」と明言は避けている。

ベルトの乱立により世界王者の価値が低減し、結果的にファンのボクシング離れを生んでいる。これまでも同会長による削減についての発言はありながらも実現に至っていない現状であるため、今回こそは発言通り削減に取り組み、世界王者=世界最強というシンプルな構図が成立していくことを期待したい。

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