チャンピオンは一階級に1人だけでいい カネロが主張

これまでに4階級を制覇し、メキシカンとしてボクシング界史上初のスーパーミドル級統一王者を目指すカネロ・アルバレス。

ボクシング界のスーパースターは現在スーパーミドル級でWBAとWBCのベルトを保持しており、27日(日本時間28日)には指名挑戦者のアブニ・イルディリム(トルコ・21勝2敗12KO)を迎えての初防衛戦が、米マイアミのハードロック・スタジアム(NFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地)で行われる。 その後5月にはWBO王者のビリー・ジョー・サンダースと、さらに年内にはIBFのカレブ・プラントとの対戦計画も示唆されている。

カネロ(54勝1敗2分36KO)はこれらの試合に勝利することにより、スーパーミドル級で全てのタイトルを獲得する事になる。

一方でカネロは米専門メディアのボクシングシーン.comに対して、そもそも現在のボクシング界には一つの階級に対して王者の数が多すぎることを問題として挙げている。

「ファイターであれば誰しもベルトを望むのは当然だが、暫定タイトルやその類いのタイトルは必要ない。一つの階級には1人のチャンピオンがいれば良い。しかしそれが今の(ボクシング界の)あり方なのであれば、時代に合わせて対処する必要があるという事だ」と自論を展開している。

乱立する世界タイトルに対するこうした意見は、ここ数ヶ月だけでもフロイド・メイウェザーJr.、ライアン・ガルシア、 英プロモーターのエディー・ハーンといったボクシング界の中心人物たちから度々言及されている。

記事においてカネロは、究極的には対戦相手が巻いているベルトよりも対戦相手の質が重要であるとし、「私は試合に勝利して短期的な目標(階級統一)を達成する。やるべきことに集中するだけだ」と抱負を述べた。

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