クリス・コルバート vs ツグスソグ・ニヤンバヤル WBA・Sフェザー級暫定王座タイトルマッチ
米カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークで3日(日本時間4日)で行われたWBAスーパーフェザー級暫定王座タイトルマッチ。王者クリス・コルバート(米)が挑戦者のツグスソグ・ニヤンバヤル(モンゴル)を3−0の判定で退けた。
当初予定されていた挑戦者のユリオルキス・ガンボア(キューバ)が練習中の負傷、急遽2週間前にコルバートの対戦相手に抜擢された五輪銀メダリストのニヤンバヤルであったが、コルバートのアウトボクシングに試合をコントロールされ見せ場を作ることができなかった。
3人のジャッジによるスコアは118-110、118-110、117-111で、コルバートの大差判定勝利となった。今回の勝利によりコルバートは無敗記録を延ばして戦績を16勝無敗6KOに、対するニヤンバヤルは今回の黒星により戦績を12勝2敗とした。
パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、コルバートの662パンチの内の218(33%)、パワーパンチは241の内106(44%)。ニヤンバヤルは332パンチの内78(24%)、パワーパンチは164の内58(35%)というヒット率であった。
試合後のインタビューでコルバートは「彼(ニヤンバヤル)はフェザー級の選手にしてはパンチがあった」「(パンチを)当てて、当てさせないのがボクシングだ。今回はモハメド・アリの戦術を使い、蝶のように舞い、蜂のように刺した」と感想を語った。
現在WBAにおけるスーパーフェザー級の最上位タイトルであるスーパー王座は先日劇的なKO勝利を納めたガーボンタ・デービス(米・25勝無敗24KO)が保持、コルバートは階級の統一を熱望している。「WBAのナンバー1は俺だ。アル・へイモン、何をすべきかわかるだろう。神とヘイモンの判断を信じている」と自身が契約するPBCのプロモーターであるへイモンに対し、統一戦の実現をアピールした。
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