ホルヘ・リナレス 無敗王者ヘイニーの野望を崩せるか

先日、5月29日にラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われることが正式に発表されたボクシングのWBCライト級王者・デビン・ヘイニー(米)対元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)の試合につき、両陣営のプロモーターが米メディアに思いを語っている。

ヘイニー(25勝無敗15KO)のプロモーターであるMatchroom Boxingのエディ・ハーン氏は22歳の若きヘイニーがリナレスを印象的な形で破ることができれば、ライト級最強の選手であることを証明できると考えているようだ。これまでにヘイニーがプロデビューしてから5年間の間に対戦したどの相手と比較しても、リナレスが最も強いと考えているからだ。

実際ハーンは「ホルヘ・リナレスはものすごいファイターだ。3階級を制覇し、スピード、パワー、そして経験を兼ね揃えている」とプレス発表で語っている。

一方でリナレス(47勝5敗29KO)の共同プロモーターであるゴールデンボーイプロモーションズのオスカー・デラホーヤ氏は「我々はリナレスと長い間共にやってきたが、彼は強敵に倒されるたびに凄まじい勢いで復活を遂げてきた。ヘイニーは彼と同レベルの技術を持つボクサーと戦ったことがない。リナレスはライト級にいる誰もが一目置く存在なのだ」と自信を見せる。

ヘイニーは2019年9月にWBCライト級暫定王座を獲得したのちに、空白であった座位を埋める形で正規王者に昇格している。その後、昨年12月にユリオルキス・ガンボア(キューバ)を下して2度目の防衛に成功、これが直近の試合となる。

リナレスは18年にワシル・ロマチェンコに敗れてWBA世界ライト級のベルトを失った後、スーパーライト級に階級を上げるも1戦目でTKO負けを喫する。しかしその後は2連勝して現在はライト級でWBA、WBCともに3位、WBO7位にランク。帝拳ジムに所属し、日本を活動の拠点としている。

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