ジョシュア vs ウシク 世界ヘビー級タイトルマッチ

25日(日本時間26日)に英ロンドンのトットナム・ホットスパー・スタジアムで行われたボクシングのIBF・WBAスーパー・WBO世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英)と挑戦者の元4団体統一クルーザー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)とのタイトルマッチは、3−0の判定でウシクがジョシュアを下して新王者となった。

敵地ロンドンで6万人を超える観衆が見守る中、完全アウェーのウシクがスピードとフットワークを駆使して試合を支配した。右目を張らしたジョシュアは9ラウンド以降視界がきかない状況だったという。3人のジャッジは117-112、116-112、115-113の3-0でウシクを支持。今回の試合を経てウシクは戦績を19勝無敗13KOに、ジョシュアは24勝2敗22KOとした。

パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、ジョシュアのパンチ641の内の123(19.2%)、ジャブは427の内52(12.2%)、パワーパンチは214の内71(33.2%)。ウシクは529パンチの内148(28%)、ジャブは309の内52(16.8%)、パワーパンチは220の内96(43.6%)というヒット率を計測。数値上は精度でウシクが上回った。

試合後のインタビューでジョシュアは「引きこもってすねている場合ではない。時間の無駄だ」と語っている。ジョシュアとしては即時に再戦条項を行使して、2022年前半にもウシクとのリマッチを望むところだが、痛めた眼窩の状態やプロモーターの思惑次第では調整試合を1試合挟む可能性があるかもしれない。

一方でWBCのベルトについては来月の9日に、王者タイソン・フューリーと前WBC王者デオンテイ・ワイルダーとの防衛戦が行われる予定だ。この戦いの勝者を含めたヘビー級統一戦線の行方に注目したい。

ジョシュア vs ウシク戦 ハイライト

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