寺地拳四朗 vs 久田哲也 WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

ボクシングWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(29)の防衛戦が24日、同級1位・久田哲也を挑戦者に迎え、エディオンアリーナ大阪で行われた。結果は拳四朗が3−0で判定勝利を掴み、8度目の防衛に成功した。

今回の勝利により拳四朗は戦績をデビュー以来負けなしの18勝無敗10KOとした。また8度の防衛は歴代の日本ジム所属の世界王者では6位タイの連続防衛記録となる。

この試合は当初2020年12月に予定されていたものであったが、同年7月に拳四朗が酩酊状態で他人の自家用車を傷つけたことが発覚。事態を受けて試合は中止となっていた。

日本ボクシングコミッションからライセンス停止や社会奉仕活動の義務を含めた処分を科された拳四朗は、謹慎中に子供たちへのボクシング指導、登下校の見守り、神社や寺の清掃、駅前のゴミ拾い、介護施設での野菜収穫などのボランティア活動に取り組んだという。

自身の過ちで一度はつまずいた拳四朗。再起をかけた今回の1戦を勝利で飾り、試合後は涙を抑えることができなかった。リングインタビューでは迷惑を掛けた周囲の人々へ陳謝。騒動をおこした自分をそれでも応援してくれることに対して心からの感謝の意を表し、今後もボクシングで勝ち続けることで少しでも恩返しをしていきたいと抱負を語った。

試合後のTwitter投稿
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