井上尚弥『LEGEND』 エキシビションで別次元のパフォーマンスを披露

本日2月11日、東京・代々木第一体育館にて開催されたチャリティボクシングイベント『LEGEND』。現役スター選手だけではなく、レジェンドファイターや2021年東京オリンピック出場が内定しているボクサーまでもが参加し、公式戦では観られないカードでファンを歓喜の渦に巻き込んだ。

1試合 3分×3ラウンドと短いこともあり、どのマッチも激しく見ごたえのある展開となった。白熱した試合の数々のあと、最後に会場の熱気を最高潮に持っていったのはやはりこの男、井上尚弥であった。

メインとなる第7試合、井上 尚弥 (27歳=大橋、WBA&IBF世界バンタム級統一王者)と 比嘉 大吾(25歳=Ambition、WBOアジアパシフィック・バンタム級王者)との対戦。

両者ともにヘッドギアを着用して始まった戦いは、スパーリングとは思えない迫力のある攻防が繰り広げられた。井上の別次元のパフォーマンスとハイレベルな攻防に、それまで饒舌にトークを展開していた解説陣も息を飲んで見入っていた。

スピードで上回る井上がジャブでペースを掌握、度々鋭いアッパーやカウンターのストレートを比嘉に浴びせながら終始試合をコントロールしていた。時折サウスポーにスイッチしたり、ノーガードで比嘉に打たせるなど変則的な動きを入れるなど余裕のパフォーマンスで観客を魅了、改めてその「モンスター」ぶりを見せつけた。

最終ラウンドとなる第3ラウンドでは、両者ヘッドギアを外して登場。再び激しい打ち合いをした両者は、終了のゴングが鳴ると笑顔で健闘を称え合った。

試合後のインタビューで井上は「コロナ禍の中、会場にお越しいただきありがとうございました。このイベントが決まって相手がなかなか決まらない中、スパーリングを受けてくれた比嘉選手ありがとうございました。これはあくまでもスパーリングなので、また普段見せない動きやサウスポーに構えてとかいろいろやりましたが、決して手を抜いたわけじゃありません。ガチでやらせていただきました」と語り、イベントを締めくくった。

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