ノニト・ドネア 夏にWBCバンタム級王者ウバーリとの対戦が再浮上

米専門メディアのボクシングシーン.comによると、3月にパリで予定されていたWBC世界バンタム級王者のノルディーヌ・ウバーリ(仏・17勝無敗12KO)の防衛戦は中止となり、改めて4階級制覇であるノニト・ドネアとの対戦が浮上しているようだ。

当初ウバーリ陣営はナワポン・ポー・チョクチャイ(タイ・50勝1敗1分40KO)と3月13日にパリで防衛戦を行う方向で最終調整に入っていたが、フランス政府が新型コロナウイルスの拡大に対する措置として国境を閉鎖していることを受けて、ナワポンの入国が難しい状況であることから試合の実現は困難との判断に至った模様。

今回の中止の決定を受けて、改めて4階級制覇王者でWBC指名挑戦者ノニト・ドネア(フィリピン・40勝6敗26KO)との防衛戦が急遽再浮上した格好だ。

ウバーリにとって次戦は2019年1月にタイトルを獲得して以来3度目の防衛戦となる。直近の試合は2019年11月にさいたまスーパーアリーナで行われた井上尚弥 vs ノニト・ドネア戦のセミファイナルとして行われた井上拓真戦である(12ラウンド判定勝利)。

一方で「フィリピーノ・フラッシュ」の愛称でも知られるノニト・ドネアにとっても2019年11月に同イベントのメインカードでWBSSの頂上をかけて井上尚弥と12ラウンドの死闘を戦って以来の試合となる。同試合はリング誌など主要メディアや認定団体の年間表彰で「2019年年間最高試合」に選出され「ドラマ・イン・サイタマ」とも命名された。

ドネア陣営はこの対戦を早期に実現することを望んでおり、今年の夏季開催を視野に入れていると中継局のショウタイムがBoxingSceneに語っている。

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