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【結果・試合後インタビュー】ウガス vs パッキャオ WBAスーパー世界ウェルター級タイトルマッチ

21日(日本時間22日)にラスベガスのT-Mobileアリーナで行われたボクシングのWBA世界ウェルター級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)とWBA同級休養王者マニー・パッキャオ(フィリピン)のタイトルマッチ。パッキャオにとって2年以上のブランク明けの試合となった注目のマッチは12回3−0の判定でウガスがベルトを防衛した。

3人のジャッジは115-113、116-112、116-112の3-0でウガスを支持。今回の試合を経てウガスは戦績を27勝4敗に、パッキャオは62勝8分2分とした。

パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、ウガスの405パンチの内の151(37%)、ジャブは234の内50(21%)、パワーパンチは171の内101(59%)。パッキャオは815パンチの内130(16%)、ジャブは475の内42(9%)、パワーパンチは340の内88(26%)というヒット率を計測。パンチ数ではパッキャオが上回るも、精度ではウガスが凌駕した。

試合後のインタビューでウガスは「対戦相手になってくれたパッキャオに感謝している。本当に強い相手だったが、自分がチャンピオンであることを証明できた」と喜びを表した。さらに「準備してきたダブルジャブがキーとなった。1週間しか準備期間がなかったがコーナーの言う通りにやって勝つことができた」とチームでの勝利を強調した。そして今後の展望について問われると「次はベルトを統一していきたい」と語り同階級でWBCとIBFのベルトを保有するエロール・スペンスJr.との戦いにも興味を示した。

一方敗北を喫したパッキャオは「試合中に調整ができず対応力が足りなかった。脚もうまく動かなかった」と思うようなフットワークが出来なかったことを明かし、自身を見に来た会場のファンたちに対して「このような結果になり申し訳ない。だが全力は尽くした」として、一切の言い訳をしなかった。

引退の可能性も囁かれるパッキャオだが、今後の展望について問われると「少し休ませてもらい、考えた上で判断したい」と明言を避けた。そして来年に予定されている母国フィリピン大統領選への出馬の可能性については「最終的に来月発表する」と語った。

1995年に16歳でプロボクサーになってから四半世紀を駆け抜け、偉大な功績を残したパッキャオ。フライ級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級、ライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級と6つの階級を制覇し「生けるレジェンド」となったアジアが誇るスーパースターの去就に注目が集まる。

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