エロール・スペンスJr.がパッキャオ戦を辞退 ウガスとの統一戦に

8月21日(日本時間22日)にラスベガスのT-Mobileアリーナで行われる予定だったWBC・IBFウェルター級統一王者エロール・スペンスJr.(米・27勝無敗21KO)とWBA同級休養王者マニー・パッキャオ(フィリピン・62勝7敗2分39KO)の統一戦がキャンセルとなったことを、主催者のPBCが発表した。本年度のボクシング界最大ともいわれるビッグマッチがこのタイミングでキャンセルになったことに世界中のファンが落胆している。

発表によれば、9日に行われたメディカルチェックでスペンスの左目に網膜裂孔が判明したために欠場を余儀なくされたとのこと。興行は予定通り行われ、パッキャオはWBA世界同級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)との統一戦を行う。

スペンスは声明の中で 「この試合とイベントを楽しみにしていたが、私の左目が早急に手術を要する状態であり、非常に残念ながら試合は無理であるとの診断を医師が下した。皆さんにお詫びしたい」と説明し、ファンや関係者に対して謝罪した。

一方パッキャオも「何よりもまず、エロール・スペンスJr.の完全な回復を一緒に祈ろう。さらなるダメージを受ける前に目の状態が判明してよかった。 私は、8月21日にWBAウェルター級スーパーチャンピオンをかけてヨルデニス・ウガスと戦うことに合意した」と述べ、スペンスの状態を案じている。

ウガスも声明の中で「偉大な複数階級制覇チャンピオンであるマニー・パッキャオと戦えることを光栄に思うとともに、この挑戦を受ける準備は万端」とし、「パッキャオ選手には多大な敬意を払っている。それでも私は彼に勝つため、コーチのイスマエル・サラスと共に、見事なゲームプランを構築できる。エロール・スペンスJr.の一日も早い回復を祈るとともに、ファンの皆さんには私が最高の状態でこの試合に臨むことをお約束したい」と語った。

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