東京オリンピックのボクシング代表選手選考をかけた最終予選が中止に

6月に延期されていた東京オリンピックの出場選手を決めるボクシング世界最終予選が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となることが、国際オリンピック委員会(IOC)のボクシング作業部会より発表された。

当初は最終予選の結果により53の出場選手枠が決定される予定だったが、今回の中止により2017年以降に行われた国際大会の結果に基づいたポイントによる独自ランキングに従って、男女計53枠が割り当てられると日本ボクシング連盟が伝えている。

最終予選には男子57kg級・堤駿斗(東洋大学)、同81kg級・梅村錬(岩手県体育協会)、女子60kg級・濱本紗也(日本大学)、女子69kg級・鬼頭茉衣(中京大学・大学院)、75kg級・津端ありさ(西埼玉中央病院)の5人の日本人ボクサーが出場を予定していたが、どの選手もランキング外のため出場権獲得は困難であることが伝えられている。

日本ボクシング連盟は、既に予選が終了しているアジア・オセアニア・アフリカの選手のために最終予選の実施を嘆願する書面をIOCのボクシング部会に提出するという。連盟の関係者は「(ポイントによる独自ランキングで出場枠を決められるのは)厳しい。17年にジュニアだった堤ら若い選手や、階級変更した選手への公平性の観点からも、最終予選の実施をお願いしたい」と語っている。

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