「彼の過去の試合は逃げてばかり」記者会見でカシメロがリゴンドーを牽制

8月14日(日本時間15日)に米カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルススポーツパークで開催されるボクシングのWBOバンタム級王者ジョンリル・ カシメロ(フィリピン・30勝4敗21KO)とWBA同級レギュラー王者のギレルモ・リゴンドー(キューバ・20勝1敗13KO)のタイトルマッチに向け、21日にオンライン記者会見が開かれた。

カシメロは「私の手数がリゴンドーを圧倒するだろう。彼の(試合の)映像を何度も見て、トレーナーと一緒に対策を立てた。彼がドネア戦で見せた自転車に乗りながら戦うような姿を見せないことを願っている。俺はファイト(戦い)がしたい。そしてファンもそれを望んでいる。彼の過去の試合は逃げてばかりだが、私が望むのは逃げないリゴンドー、最近見たような”戦うリゴンドー”だ。8月14日に俺がリゴンドーに勝ったら、彼は引退するだろう。終了だ!」と息巻き、相手と距離を計って打たせずに打つリゴンドーのファイトスタイルを揶揄しつつ、自らが得意な展開にしむけるように牽制してみせた。さらに「私が世界タイトルを獲得した場所で再び戦うことになり、とても興奮している。あそこには素晴らしい思い出がある。タイトルを獲得した場所に戻ることほど素晴らしいことはない。リゴンドーは立ち上がって私と戦い、会場のファンが見たいものを見せてくれるだろう」と語った。

これに対してリゴンドー は「自分はトラッシュトークが得意ではない。彼が事前に何を言おうと8月14日に彼は望み通りに本当のリゴンドーと向き合うことになる。それまでは、自分の仕事に集中するだけだ」と、先のカシメロの挑発を静かにはねのけ、「彼は私を引退させると言っている。8月14日に彼がその話を裏付けることができるかどうか見てみよう。バンタム級に転向したのは、122ポンド(Sバンタム級)では誰も私と戦いたがらなかったからだ。私があの階級では最高のファイターであることを誰もが知っている」と語り、これまでの実績を礎とした自信と誇りを感じさせる発言で、カシメロへの闘志を滲ませた。

本興行のコメインでは元IBF世界バンタム級王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ・WBA7位・19勝2敗12KO)がWBA暫定王座をかけて無敗コンテンダーのアントニオ・ラッセル(米・WBA2位・18勝無敗12KO)と対戦する。こちらの試合にも注目だ。

<放送予定>
生中継!エキサイトマッチSP「リゴンドーvsカシメロ」WBA・WBO世界バンタム級王座統一戦 
8/15(日)午前11:00〜 WOWOWライブにて

オンライン記者会見の様子