京口紘人 米国デビュー戦、対戦相手の自爆で5R TKO勝利
ボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人の防衛戦が13日、米テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズセンターにて行われ、対戦相手のアクセル・ベガ(メキシコ・14勝3敗1分8KO)を5回TKOに下した。3度目の防衛に成功した京口は今回の勝利により戦績を15勝全勝10KOとした。
5ラウンドの1分30秒過ぎに右フックを京口の側頭部にヒットさせ右手の拳を痛めたベガは、悶絶の表情を浮かべながら背を向けて後退。それを追う京口の拳がベガの顎をかすめたところで、試合継続を不可能と判断したレフェリーが試合をストップした。
試合後に本日の試合の感想を米メディアに聞かれた京口は自身の出来を「60点」と評価、「メキシコのファイターなので相手側の声援が大きかったけれど、その中でもしっかり戦えたので自分としては楽しかったです」と答えた。
「アメリカの大きな舞台で戦えたのはすごく大きなスタートになった」と話した京口は、今後の抱負について「許されるのであれば統一戦というのが一番わかりやすいと思うので、他団体のチャンピオンと戦いたい」と述べた。
さらにいつかフライ級に階級を上げたいと発言をしたことを受け、その場合に戦いたい相手は誰かと問われると「今は明確にはわからないけど、チョコラティート(ローマン・ゴンザレス)のようなボクシングキャリアを歩めたらいいかなと思います」と大きな目標を掲げた。
最後に日本の両親への感謝を示すとともに、癌で闘病中で手術を控える父親のために今回戦ったこと、そして自分が勝てて良かった、父親にも病気に打ち勝って欲しいと切なる想いを述べた。
この記事へのコメントはありません。