エストラーダ vs ロマゴン戦 大差判定を付けたジャッジの資格が一時停止に

WBA(世界ボクシング協会)は14日米テキサス州ダラスで行われたWBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との統一戦において、ジャッジを務めたカルロス・スクレ氏の資格を一時停止することを発表した。

この試合は始めから12ラウンドを終える瞬間までお互いに引くことなくパンチの応酬が続き、両者合計で2500発のパンチを超える激しい展開となった。早くも年間最高試合との声が上がるほど壮絶な打ち合いになった本試合は、最終的にエストラーダが2-1(115-113、117-111、114-115)の判定でロマゴンを下してベルトを統一した。

ジャッジの内訳は115−113でエストラーダ、115−114でロマゴン、との判定の中、ベネズエラ出身のスクレ氏は117−111と大幅にエストラーダを支持した。接戦ではありながらもロマゴン優勢との見方が多い中でのスクレ氏の大差判定。これを疑問視する声が拡大し今回の停止処分につながった模様。なおスクレ氏には今回のジャッジについて今後WBAに対する説明の機会が与えられたのちに、最終的な処分が決定するという。

スクレ氏は最初の3ラウンド、そして終盤の7ラウンドのうち6ラウンドでエストラーダを支持しているが、その中でも特に3回、8回、12回についてはロマゴンが明確に取っていたとする海外メディアもあり、彼のジャッジについて物議を醸している。

3名のジャッジによるスコアカード
エストラーダ vs ロマゴン戦 ハイライト
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