ヘリングが6回TKOでタイトル防衛 2階級制覇王者のフランプトンは引退へ
4月3日(日本時間4日)にドバイで行われたボクシングのWBOスーパーフェザー級タイトルマッチは、王者のジェメル・ヘリング(米)が終始試合を支配、6回TKOで挑戦者カール・フランプトン(英)を退けた。ヘリングは戦績を23勝2敗11KOとした。
ヘリングは5回に左ストレートでダウンを奪い、再び6回に左アッパーでダウンを奪う。その後連打を浴びせたところでフランプトンのコーナーが6回1分40秒で試合を止めた。
現在34歳のフランプトン。ヘリングに負けたその時にはボクシングから引退する意思を事前に表明していた。試合後のインタビューでは「この試合に負けたらと宣言していたとおり、私は引退する。これまで長く家庭を留守にしすぎたので、これからは妻と子供達のために人生を捧げたい」と語った。
フランプトンはこの試合に勝って初の北アイルランド出身3階級制覇王者となることを目指していた。しかしその夢は叶わなかった。試合後、フランプトンは言い訳を一切せずに敗北を認めた。
「私はただ、より強い男との勝負に負けたということだ。なんとか彼の懐に入ろうとしたが距離を取られてシャープに打たれた。言い訳はできない。彼がチャンピオンだ」
その発言を聞いたヘリングはフランプトンに歩み寄って彼をハグする。そして「何があっても彼は僕の大好きなファイターだ。2階級を制覇してボクシング界に多大な功績を残した人物と一緒に戦えて光栄だ」と答えた。
ヘリングの次戦展望
今後ライト級への階級アップを計画しているヘリングだが、スーパーフェザー級のWBC王者であるオスカー・バルデスとの統一戦にも興味を示している。
「(同じスーパーフェザー級の)オスカー・バルデスがベルトの統一に興味を示しているのは知っている。私が階級を上げようとしているのを皆知っていると思うが、バルデスとの試合が可能でもし相手も望むのであれば、是非実現させよう」と宣言した。
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