新スター候補のジャロン・エニスが今週末登場 ベルトへの試金石となるか

高い技術とスピード、パワーで注目を浴びるアメリカボクシング界の新星ジャロン・エニス(23)

現在26勝無敗24KOと快進撃を続ける彼が、10日(日本時間11日)に米コネチカット州のアンカスビルで元IBF世界スーパーライト級王者セルゲイ・リピネッツ(16勝12KO1敗1分)と戦う。

エニスは記者会見のなかで「このような試合を2年半も前から望んでいた。名のある相手とパーフェクトなタイミングで対戦できることに感謝したい」と語った。ようやく実現した今マッチ、勝利すればエニスが世界のボクシングファンにその存在をアピールする絶好の機会となる。

これまでに世界レベルの選手との対戦はなかったものの、エニスの試合を見た多くの者が彼の才能を感じ、将来的に大物ボクサーになると声を揃える。しかしそうした賞賛の声に対してエニスは「私はまわりのそういった声を気にしていない。いつも通りジムに行って技術を磨き、一試合ごとに強くなっていくだけだ」と落ち着いた反応を示す。

そして「世界王者への道のりは人それぞれだ。自分は少し時間がかかっているが、その時はすぐそこまで来ている」と自信をのぞかせる。

現在WBC12位、IBF9位、WBO7位につけるエニス。IBF3位のリピネッツから今週末に勝利を得ることができれば、世界戦も十分視野に入ってくるだろう。

一方でエニスの属するウェルター級ではテレンス・クロフォードやエロール・スペンスといった「パウンド・フォー・パウンド」ランキングで上位を占める超一級ファイターがベルトを保持している。

「(ウェルター級で)どれかのベルトを手にしたら、その後は全てのベルトを手に入れて統一したい。そして階級を上げて同じように統一を目指す。自分にとって重要なのは階級の最強選手と戦い、歴史に残るレジェンドになることだ」23歳のホープは大きな野望を抱いている。

無敗対決 ジャロン・エニス対アルマンド・アルバレス (2018年7月)


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