【結果】ホセ・ラミレス vs ジョシュ・テイラー SL級4団体統一戦
22日(日本時間23日)、米ラスベガスのヴァージンホテルズで開催されたWBC&WBO王者ホセ・ラミレス(米)とIBF&WBAスーパー王者ジョシュ・テイラー(英)によるスーパーライト級王座の統一戦。史上6人目の主要4団体世界王座統一をかけた大一番は、6回と7回にダウンを奪ったテイラーが3−0の判定でラミレスに勝利した。
3人のジャッジは全員テイラー支持の判定を下したものの、114-112と非常に僅差であり、6回と7回のダウンがなければどちらに転ぶかわからない試合であった。今回の勝利によってテイラーは無敗記録を伸ばし戦績を18勝無敗13KOに、対するラミレスは初黒星となる今回の敗戦で戦績を26勝1敗17KOとした。
パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、テイラーの530パンチの内の145(27%)、パワーパンチは362の内129(36%)。ラミレスは584パンチの内134(23%)、パワーパンチは388の内116(30%)というヒット率であった。
スーパーライト級の主要4団体を統一して「アンディスピューテッド(議論の余地のない)チャンピオン」となったテイラーは、試合後のインタビューで喜びの気持ちを表した。
「最高の気分だ。この瞬間を何度も夢見てきたし、このためにトレーニングして人生を捧げてきた。本当に幸せだ」
判定結果が僅差となった事については「スコアに関してはもっと引き離したと思っていたから(予想したより)近いと感じた。ジャッジの選定については納得していなかったが、どのみち勝つと信じていたから不満は言わなかった」と語った。
また、試合前の会見等でラミレスに対し挑発的な発言をしていた事については「彼には失礼な態度を取ったが、全ては彼の気持ちに入り込んで積極的に飛び出させるための心理戦の一部だった」と明かした。
一方接戦の末に大一番を逃したラミレスは試合後のインタビューで「ダウンを奪われても、残念な気持ちをそのたびに振り払って自分のリズムを取り戻そうとした。良いファイトだったと思うし、自分のミステイクから学んでまた戻ってきたい」と語った。また7回のダウンについては「レフェリーにまかせてしまい、自分の経験不足だった」と認め「彼はカウンターを狙っていたと思うので、もう少しフェイントを使えばよかったかもしれない」と試合内容を振り返った。
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