【結果】ワシル・ロマチェンコ vs 中谷正義

米ラスベガスのヴァージン・ホテルズ・ラスベガスで26日(日本時間27日)に開催された ボクシング3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と中谷正義の12回戦。序盤からロマチェンコのスピードで主導権を握られた中谷は5回にダウンを奪われ、ダメージが蓄積した9回に連打を浴びて膝をついたところでレフェリーが試合を止め、TKOで敗れた。

ロマチェンコは今回の勝利により戦績を15勝2敗11KOに、対する中谷は今回の黒星により戦績を19勝2敗とした。

パンチスコアリングシステムのCOMPUBOXによると、ロマチェンコの204パンチの内の104(49%)、パワーパンチは152の内89(59%)、ジャブは62の内15(24%)。中谷は250パンチの内29(12%)、パワーパンチは138の内26(19%)、ジャブは112の内3(3%)というヒット率。数字から見てもロマチェンコの圧倒的な打撃精度とディフェンス力が明らかとなった形だ。

試合後のインタビューでロマチェンコは「作戦通りに実行し勝利につながったのでうれしい」「カウンターパンチを重視していたが、全てが完璧に運んだ」と自身のパフォーマンスに満足を示した。

そして「今回の勝利で復活だ。皆リマッチを待っているだろうからぜひやろう」「彼(ロペス)はカンボソスとの試合があるから、その後に待っている」と昨年10月にラスベガスで行われた世界ライト級統一戦で12回判定に敗れたテオフィモ・ロペス(米)へのリベンジに強い意欲を見せた。

一方、試合後にESPNの取材に答えたトップランク社のボブ・アラムCEOは「皆が見たがっているロペスとロマチェンコの再戦を実現することはプロモーターとしての義務だ。巨大かつ国際的に注目される試合になるだろう」と語った。

会場で試合を観戦していたロペスの父親でありトレーナーのロペスSr.も「カンボソス戦の後、12月にマディソンスクエアガーデンでやろう」と鼻息を荒く再戦を誓った。

中谷 vs ロマチェンコ戦 ハイライト
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