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アンドラーデがWBOベルトを防衛 村田諒太も巻き込んでミドル級統一に向けて動き

4月17日(日本時間18日)、ボクシング WBO世界ミドル級王者タイトルマッチのデメトリアス・アンドラーデ(米)vsリアム・ウィリアムス(英)が米フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロック・ホテル&カジノで行われ、王者のアンドラーデが12回3−0の判定で挑戦者のウィリアムスを下した。

序盤2回にアンドラーデがワンツーをヒットさせてダウンを奪い、その後も左右のアッパーやストレートを時折ヒットさせながら終始試合をリード。12回を終えて118-109、118-109、116-111の判定でアンドラーデが勝利し、5度目の防衛に成功した。今回勝利したアンドラーデは戦績を30戦全勝(18KO)とし、負けたウィリアムスは23勝(18KO)3敗1分となった。

前日行われた計量では互いを挑発、小競り合いをする場面もあったが、12ラウンドを戦い切った後は両者スポーツマンらしく抱き合って互いの健闘を称え合った。

試合後のリングインタビューでアンドラーデは「ウィリアムはタフで強いとてつもないファイターだった。彼が常に向かってきたので皆が見たいと望むような試合が出来たと思う」とコメント。さらに、かねてより取り沙汰されているWBC王者ジャーモール・チャーロとの統一戦に対しての意欲を聞かれ、「やろうぜ!」と即答。横にいるプロモーターのハーン氏と相談して決めると答えた。

ハーン氏もアメリカで高い認知を誇るゴロフキンかチャーロとの対戦を希望している。上記のアンドラーデの発言を受け、ハーン氏は「チャンピオンはチャンピオンと戦わなくてはいけない。アンドラーデとチャーロの2人の偉大なアメリカ人の王者は戦うべきだ」と語った。またゴロフキンについては「今年の大晦日に村田諒太と戦う話があるが、今はまだ4月だ。夏にアンドラーデと、そして12月に村田と日本で戦えばよい」と述べ、ミドル級のベルトは統一されるべきだとの持論を強調した。

現在ミドル級はWBOのベルトを保持するアンドラーデの他に、WBAスーパー王者の村田諒太、WBC王者のジャモール・チャーロ、IBF王者のゲンナジー・ゴロフキンの3人の王者がまさしく群雄割拠する状態となっている。

アンドラーデはこれまでもジャーモール・チャーロ、ゲンナジー・ゴロフキンのようなビッグネームとの統一戦を臨むことを希望していたが、今回の勝利によりその実現に向けてさらに一歩近づいた形だ。村田の今後にも影響するだけにミドル級王者たちの動向から目が離せない。

アンドラーデ vs ウィリアムス戦 ハイライト